2026年10月21日時点で、実効フェデラルファンド金利は3.88%、米10年債利回りは5.13%です。10y−2y スプレッド(10年債 − 2年債)は+32.0 bpsです。下の表では1年債・2年債の利回り、実質利回り、ブレークイーブン・インフレ率、タームプレミアム、2つの短期金融市場スプレッドも、日付・前回比・過去5年のパーセンタイルとともに示します。
FF金利 (EFFR)3.88%
2年債4.81%
10年債5.13%
10y−2y+32.0 bps
このページは既存データを表示するだけで、スコアは計算しません。掲載した金利のうち DLI のヘッドラインに入るのは、資金調達ストレスの構成要素である SOFR−IORB スプレッドだけです。
* このページで上の2系列から算出した値です。カーブは両系列がそろう日の10年債利回り − 2年債利回り、ブレークイーブン・インフレ率は10年名目利回り − 10年 TIPS 実質利回りです。前回比は各系列の直前の値との比較で、日次系列なら前営業日、平均金利なら前月です。パーセンタイルは最新値が過去5年のどこに位置するかを示します。
各金利を決めるもの
FRB は単一の金利を決めているわけではありません。FOMC はフェデラルファンド金利の誘導目標レンジを公表し、2つの管理金利で市場金利をその中に収めます。準備預金への付利(IORB)と、翌日物リバースレポ・ファシリティの金利です。実効フェデラルファンド金利(EFFR)は銀行間の翌日物無担保取引が実際に成立した水準で、市場で実現した政策金利といえます。
米国債利回りは FRB ではなく市場が決めます。2年債利回りは、今後2年間に投資家が予想する政策金利の平均にほぼ等しい水準です。10年債は10年分の金利予想に、タームプレミアム(短期債を乗り換える代わりに長期債を持つことへの上乗せリターン)が加わります。表のタームプレミアムはモデル推計(FRB 理事会の Kim-Wright モデル)で、取引価格ではありません。
米国債の平均金利は仕組み上ゆっくりとしか動きません。政府の発行残高全体の加重平均クーポンなので、古い債券が満期を迎え、その時点の利回りで借り換えられたときにだけ変わります。
市場は FRB の利上げ・利下げをどう織り込むか
FRB への予想は、まず短期の利回りに表れます。利上げが予想されれば2年債利回りは実効FF金利を上回り、利下げが予想されれば下回ります。T-Bill も期間が短いだけで同じ仕組みです。3カ月物や1年物の利回りは、その期間に予想される平均政策金利に近い水準になります。
したがって2年債利回りと EFFR の差は、予想される金利経路の大まかな目安にはなりますが、予測ではなく、それ自体に小さなタームプレミアムも含みます。会合ごとの織り込みはFF金利先物や OIS で見るもので、このページでは追跡していません。
米国T-Bill利回り計算ツール →
実質利回りとブレークイーブン・インフレ率
10年物インフレ連動国債(TIPS)は、実際のインフレ(CPI)に加えて実質利回りを支払います。10年名目利回りから TIPS の実質利回りを引いたものがブレークイーブン・インフレ率で、2つの債券のリターンが等しくなる平均インフレ率です。市場のインフレ期待として読まれますが、インフレ・リスクプレミアムや、TIPS 市場の流動性の低さの影響も含みます。
実質利回りが資産価格にとって重要なのは、それがインフレ控除後の無リスク・リターンだからです。実質利回りが上がれば、ほかのすべての資産が越えるべきハードルも上がります。
カーブの形が示すもの
10y−2y スプレッド(10年債利回り − 2年債利回り)は、カーブの傾きとして最もよく引用される指標です。プラスなら長期債の利回りが高い通常の状態です。マイナスなら逆イールドで、市場は将来の短期金利が今より低くなると予想しています。
FRB が利上げを進め、2年債が10年債より速く上がる局面では、カーブはフラット化や逆転をしやすく、利下げが予想されるとスティープ化します。2022年の利上げではおよそ2年間、逆イールドが続きました。このページはカーブの形を記述するだけで、逆イールドを景気や市場のタイミング指標としては扱いません。
米2年債と10年債の利回りの違いとは? →
現在のFF金利は?
2026年10月21日時点の実効フェデラルファンド金利は3.88%です(前回から横ばい)。銀行間の翌日物無担保取引の金利を出来高で加重した中央値で、NY連銀が営業日ごとに公表します。FOMC は幅0.25ポイントの誘導目標レンジを設定し、主に準備預金への付利(IORB)で EFFR をその中に保ちます。
今日の米10年債利回りは?
2026年10月21日時点の米10年債利回りは5.13%です(前回から0.01 pp上昇、過去5年の99パーセンタイル)。米財務省が公表する10年のコンスタント・マチュリティ(固定年限)利回り(FRED 系列 DGS10)です。
今、イールドカーブは逆転している?
いいえ。2026年10月21日時点で10年債利回りは5.13%、2年債は4.81%、10y−2y スプレッドは+32.0 bpsです。最後にマイナスだったのは2024年9月5日です。
市場は FRB の利上げ・利下げをどう織り込む?
短期の利回りで織り込みます。米2年債利回りは今後2年間に予想される平均政策金利にほぼ等しいため、利上げが予想されると実効FF金利を上回り、利下げが予想されると下回ります。最新データでは2年債利回りが4.81%、EFFR が3.88%で、2年債が93.0 bps上回っています。この差は予想経路の大まかな目安で、予測ではありません。小さなタームプレミアムを含み、会合ごとの織り込みはFF金利先物に表れます。
データの出所は?
米国債利回り、TIPS 実質利回り、実効FF金利、タームプレミアム、CP と T-Bill の金利は、セントルイス連銀のデータベース FRED から取得しています。EFFR 自体は NY連銀が公表し、タームプレミアムは FRB 理事会の Kim-Wright 推計です。米国債の平均金利は米財務省の Fiscal Data、SOFR は NY連銀のデータです。10y−2y スプレッドとブレークイーブン・インフレ率は、これらの系列からこのページで算出しています。データは6時間ごとに更新されます。