米国債のロールオーバー:何が満期を迎え、どの金利で借り換えるか
財務省の先月と今月これまでの償還・発行、現在の利回りで借り換えた場合の利払い費への影響、今後12カ月に満期を迎える中長期債。
満期と借り換え
| T-Bill | 中長期債・TIPS・FRN |
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| 2026年9月 |
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| 満期 / 償還 | $2.60T | $255.1B |
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| 発行 | $2.47T | $392.4B |
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| 純新規借入 | -$129.9B | +$137.3B |
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| 2026年10月(2026-10-05まで) |
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| 満期 / 償還 | $334.1B | $6.0B |
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| 発行 | $346.2B | $0.0B |
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| 純新規借入 | +$12.1B | -$6.0B |
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日次国庫報告書(DTS)、額面ベース。T-Billは毎週満期を迎えるため、月間の満期額の大半は満期のたびに借り換えられる。純額の行が新規借入。利付債の償還には買入消却を含む。
現在の利回りでの借り換え
今後12カ月に満期を迎える固定利付の中長期債
- 金額
- $2.95T
- 現在の金利
- 2.98%
- 2年利回り(2026-10-05)
- 4.84%
- 差
- +1.86 pp
- 年間利払いの変化
- +$54.7B/年
T-Billの残高(すべて1年以内に満期)
- 金額
- $7.12T
- 現在の金利
- 3.76%
- 3カ月利回り(2026-10-05)
- 4.22%
- 差
- +0.46 pp
- 年間利払いの変化
- +$32.6B/年
一つの前提に基づく推計:全額を一つの参照利回り(中長期債は2年、T-Billは3カ月)で借り換えると仮定。実際の年限構成は財務省が決める。期間内に満期を迎えるTIPSとFRN($575.8B)は除外:実質クーポンや変動スプレッドは名目利回りと比較できない。
今後12カ月に満期を迎える中長期債
固定利付の中長期債TIPSとFRN% = 平均クーポン
2026年10月
$210.0B · 2.86% + $133.2B
2027年1月
$212.1B · 2.91% + $169.9B
2027年4月
$224.0B · 3.16% + $134.6B
2027年7月
$226.6B · 3.06% + $138.1B
T-Billは月別に表示しない:月次報告書は基準日以降に入札されたT-Billを含まないため、月別に描くと先へ行くほど減り、満期額が減っていくように見えてしまう。
出所:月次公債報告書(MSPD)2026-09-30時点、日次国庫報告書(DTS)2026-10-05まで、FRED DGS3MO・DGS2 2026-10-05時点。表示のみで、DLIスコアには含めない。
今後12カ月でどれだけの米国債が満期を迎えるか?
2026年10月から2027年9月までに、固定利付の中長期債$2.95T(平均クーポン2.98%)と、TIPS・FRN $575.8Bが満期を迎える。加えて、2026-09-30時点のT-Bill残高$7.12Tはすべて1年以内に満期となる。T-Billは満期のたびに借り換えられるため、1年間に満期を迎える総額はこの残高より大きい。2026年9月の1カ月だけで$2.60TのT-Billが満期を迎えた。
米国債のロールオーバーとは?
ロールオーバーとは、満期を迎えた国債を、新しい国債を売って得た資金で償還すること。財務省は満期の債券を自らの現金口座から償還し、入札で現金を補充する。満期を迎えた債務の大半は返済されるのではなく新しい債務に置き換わり、債務残高を増やすのは純新規発行分だけである。2026年9月にはT-Bill $2.60Tが満期を迎え、$2.47Tが新たに発行された。市場性国債全体の純新規借入は+$7.3B(日次国庫報告書、額面ベース)。
ロールオーバーで利払い費は増えるか?
新しい国債の利回りが、満期を迎える国債の金利を上回る場合に限る。今後12カ月に満期を迎える固定利付の中長期債の平均クーポンは2.98%、T-Bill残高の平均利回りは3.76%。この中長期債$2.95Tをすべて2年利回り(2026-10-05時点で4.84%)で借り換えると、年間の利払いは+$54.7B変化する。T-Bill $7.12Tを3カ月利回り(2026-10-05時点で4.22%)で借り換えると、年間の利払いは+$32.6B変化する。いずれも一つの前提に基づく推計で、全額を一つの参照利回りで借り換えると仮定している。実際の年限構成は財務省が決め、TIPSとFRNも含まないため、利払い費の予測ではない。
T-Billを月別に表示しないのはなぜか?
月次公債報告書は基準日(2026-09-30)時点で残存する証券しか載せない。基準日以降に入札されたT-Billは含まれないため、月別に描くと先へ行くほど減り、満期額が減っていくように見えてしまう。そのためT-Billは一つの残高として示す。$7.12T、平均利回り3.76%、すべて1年以内に満期。